馬の血圧測定と馬用血圧計

馬の血圧測定と馬用血圧計

当記事では、馬用の血圧測定と馬用血圧計について説明いたします。
当社では、馬用血圧計として使用が可能な動物用血圧計”vet 30E”を扱っています、カタログは以下よりダウンロードが可能です。

【カタログダウンロードはこちら】

馬用 動物用血圧計 vet30E

馬の非観血的血圧測定

動脈圧の測定は、ヒトであっても犬・猫であっても重要なバイタルサインとなります。動物用血圧計が使用される犬・猫の場合、立位での動脈圧測定が可能ですが、馬の場合、従来は全身麻酔を行い動脈圧を測定していました。また、立位の状態では動脈留置の維持が困難であり、観血的血圧測定は難しく、非観血的血圧測定の一種であるオシロメトリック法にて血圧測定を行うことが求められています。

>>非観血的血圧計について、詳しくはこちら

立位での非観血的血圧測定の臨床試験は、SunTech社が販売するvetシリーズを用いて積極的に行われています。尾部にカフを巻き非観血的血圧測定を行ったところ、最高・最低血圧ともに観血的血圧測定(頚動脈にて測定)と相関があることから実用的な精度で動脈圧測定が可能との判断がなされています。

循環不全が生じている馬の血圧測定

前述した立位による馬の非観血的血圧測定は健常時の血圧測定であり、循環不全等の場合の血圧精度を調査したものではありません。そのため、循環不全等による低血圧時に、立位による非観血的血圧測定が有効がどうかを調査する試験も行われています。

薬剤を投入し血圧の幅を広げた場合の測定精度を調査した試験において、同様にvetシリーズを用いて尾部で測定した場合に観血的と相関があり、循環不全等の低血圧時においても、十分に使用が可能であることが分かっています。

 

=======================================

【参考】
・立位における非観血的な動脈圧測定法の検討 (馬の科学 vol56 2019) 著:○大迫敬史・前尚見・新崎裕太・三田宇宙・黒田泰輔・大村一・石川裕博 

・立位における血圧変動時の非観血的動脈圧測定法の検討 著:○大迫敬史・黒田泰輔・前尚見・新崎裕太・三田宇宙・大村一・石川裕博・神谷和宏

馬の血圧測定の方法

vetシリーズの最新機種であるvet30Eをはじめとして、馬の血圧を測定する場合、尾部にカフを装着し血圧測定を行います。尾部に装着できない場合は脚に装着することもあります。

大型動物である馬と、犬猫では動脈圧の特徴が異なりますので、大型動物用に最適化された血圧測定のアルゴリズムを持つ動物用血圧計を用いて、血圧測定を行う必要があります。

血圧以外のバイタルサインを測定する場合は、以下の箇所にて測定されます。

・体温 / 直腸や食道

・SpO2 / 透過型の場合:舌・唇・耳など 反射型の場合:尾の付け根・直腸

馬用動物用血圧計 "vet 30E"

馬の血圧測定は、犬猫とは異なり、馬用に最適な血圧測定アルゴリズムを持つ血圧計を選定し使用することが重要です。

当社はsuntech社の犬猫馬用血圧計”vet 30E”の国内販売代理店であり、以下の特徴を持つvet30Eを販売しています。

【犬猫馬用血圧計 vet30Eの特徴】

①体温計、パルスオキシメータの機能を持ち、血圧だけでなく体温やSpO2の同時測定が可能
②BluetoothによりPCと接続することで、PCに測定データを出力することが可能
③獣医大学とSun Tech社の共同開発されたアルゴリズムにより、大型動物でも正確に血圧測定が可能
④充電機能を備えており、コンセントがない場所でも使用が可能



お気軽にお問合せください!

馬の血圧測定と血圧計についてご紹介させて頂きました。以下よりvet 30Eのカタログダウンロードが可能ですので、是非ダウンロードください。

【カタログダウンロードはこちら】

馬用 動物用血圧計 vet30E

 

 

 

 

 

 

 

 

>>関連記事:動物用血圧計における血圧カフについて

>>関連記事:動物の血圧と血圧測定の方法